まず、データの共有は観測において必須ではありません。「データを転送」のボタンにタップしない場合、当社が望遠鏡使用者のデータにアクセスすることはありません。
では、当社とデータを共有する必要があるのはなぜですか。
観測体験の向上と科学への参加(積極的、受動的どちらでも)に役立ちます。
望遠鏡使用者が収集したすべてのデータは、当社の安全なデータベースに保存されます。
各観測において望遠鏡によって収集されたデータはSDカードに保存され、これにはエンハンストビジョンまたはサイエンスで観測された天体の生のデータ(フレーム)とメタデータ(位置情報、タイムスタンプ)が含まれます。
データを共有することで、科学的発見を支援することもできます。当社のホームページでは、積極的および受動的、両方の科学プログラムの詳細をご覧いただけます。
知っておくと役に立つ情報
- データが保存されるのはエンハンストビジョンまたはサイエンスのときのみです。
- 天体の画像はスマートフォンまたはタブレットの画像フォルダに保存されます。望遠鏡のSDカードに保存されないため、画像を保存しても、望遠鏡内部のストレージの空き容量が減りません。
- 望遠鏡内部SDカード容量によって、エンハンストビジョンでの観測時間が異なります。eVscopeの場合は容量が16GBのため7時間、eQuinoxの場合は容量が64GBのため35時間エンハンストビジョンで観測することが可能です。
- メモリをフルに使用しても(100%のデータ保存量が使用された場合も)望遠鏡は引き続き正常に動作しますが、コミュニティイベントや市民科学キャンペーンに参加することはできません。(ストレージ容量を確保する必要があるため)
- 望遠鏡内部ストレージ空き容量は「ユーザー」タブでご確認いただけます。
- 望遠鏡使用者が収集したすべてのデータは、継続して使用者の観測体験を向上させることができます。
エンハンストビジョンまたはサイエンスで観測された天体の生のデータ(フレーム)が望遠鏡内部のSDカードに保存されます。「ユーザー」タブにストレージ容量が表示されます。
※同じ「ユーザー」タブにバッテリー残量、eVscope 1.0の「接眼レンズフォーカスヘルパー」とダークフレームの取得ボタンもあります。
観測時に取得した画像はスマートフォンまたはタブレットの画像フォルダーに保存されるため、望遠鏡内部のストレージ容量が減るのではなく、スマートフォンやタブレット本体の容量が減ります。
eVscopeストレージの空き容量を増やすには、(ストレージ空き容量を空にする)定期的にデータを転送するのがおすすめです。
データを転送する方法
①スマートフォン(またはタブレット)をeVscopeに接続し、「ユーザー」タブにタップしてください。
②データがeVscopeに保存されている場合は、「データを転送」のボタンがオレンジになって押せますが、そうでない場合はグレーになって押せないのでご注意ください。
③「データを転送」を押すと、ポップアップウインドウが表示されます。SSIDの欄ご自宅のWi-Fi名を入力し、パスワードの欄にご自宅のWi-Fiのパスワードをご入力ください。
SSIDの欄にご自宅のWi-Fi名・パスワードの欄にご自宅のWi-Fiのパスワードを入力する際、小文字と大文字にご注意ください。また、先頭と末尾に半角スペースを入力しないでください。
先頭或いは末尾にスペースを入れますと、ログインに失敗します。
④「確認する」のボタンをタップしますと、点灯していたONボタンの赤いライトが黄色に点滅し始めます。これは、eVscopeがご自宅のWi-Fiに接続しようとしているからです。その際に、お持ちの端末(スマートフォン或いはタブレット)とeVscopeの接続が切れてしまい、名前やストレージの使用状況などの情報にアプリからアクセスできなくなります。
ライトは以下のように黄色に点滅します。
そして、ライトがオレンジ色に切り替わって、5秒ぐらい点灯してから1回~5回すばやく点滅します。
データの量が多ければ多いほど、点滅する回数が多いです。
データ転送に失敗した場合、以下のようにライトが黄色に点滅してから濃いオレンジレッドに点灯します。
※データ転送失敗の原因の8割は、入力ミスによるものです。
また、10台以上の端末をWi-Fiに同時接続したり、Macアクセス制限をしているWi-Fiルーターを使用したりすることも原因だと考えられます。
点滅回数の意味
・5回点滅する
転送済みデータの割合は 0%~20%
・4回点滅する
転送済みデータの割合は21%~40%
・3回点滅する
転送済みデータの割合は41%~60%
・2回点滅する
転送済みデータの割合は61%~80%
・1回点滅する
転送済みデータの割合は81%~100%
データの転送が成功したかどうかを確認する方法に関しましては、再度eVscopeに接続して、アプリの「ユーザー」タブの「ストレージ」をご確認ください。データの転送が成功した場合は、「ストレージ」が0%になっているはずです。
ポイント①
定期的に観測しているお客様は、観測後、毎回データの転送を行うか、ストレージ容量が20%になった場合はデータの転送を行います。そうすることで、転送する時間が短いというのと、コミュニティイベントや市民科学キャンペーンにすぐに参加できる状態になっています。
ポイント②
寝る前にデータの転送を開始し、電源を入れたまま一晩eVscopeを置いておきますと、翌朝データの転送が完了していて便利です。
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