データの共有は観察に必須ではありません。共有を選択されない場合、当社がデータにアクセスすることはありません。観察ごとに天体望遠鏡で収集されたデータはメモリに保存され、このデータには、エンハンスト・ビジョン(光の蓄積)または科学ミッション中に観察された天体の生データ(フレーム)とメタデータ(地理位置情報とタイムスタンプ)が含まれます。ユーザーによって収集されたすべてのデータは、安全なデータベース(サーバー)に収集され、ユーザーの観測体験を継続的に改善することができます。
- eVscopeストレージ(「eVscopeメモリ」とも呼ばれる)は、エンハンスト・ビジョン(光の蓄積)モードや科学観察モードを使用している場合にのみ使用されます。
- 観察の写真を保存しても、eVscopeメモリがいっぱいになることはありません。
- eVscopeのストレージ容量により、エンハンスト・ビジョン(光の蓄積)モードで最長7時間(モデル1.0の場合)または35時間(eQuinoxモデルの場合)まで対応可能です。科学観察モードでは、露出時間が短いほど、より多くのフレームが必要になり、メモリがいっぱいになるのが早くなります。
- メモリがいっぱい(データストレージが100%使用されている状態)でも、eVscopeは正常に動作し続け、写真を保存することができます。ただし、コミュニティイベントやシチズンサイエンスキャンペーンには参加できなくなります。
- ストレージ情報は、アプリの「ユーザー」タブにあります。
- ●アップロードされたデータはユーザーエクスペリエンスを向上させ、アプリを改善し、科学的な発見やコミュニティイベントへの参加を可能にするのに役立ちます。
エンハンスト・ビジョン(光の蓄積)モードや科学観察モードを使用している間は、観察している天体の生データ(フレーム)が自動的にeVscopeメモリに保存されます。eVscopeのストレージ情報は、右上隅の歯車ボタンをクリックしてからMy eVscope(機器)をクリックすると表示されます。
注記: バッテリー充電ゲージ、接眼レンズのピント合わせヘルパーボタン、ダークフレーム/センサーのキャリブレーションを行うボタンもあります。
観察中に保存する美しい写真は、eVscopeではなくスマートフォンに保存されるため、スマートフォンにストレージ容量を用意してください。
eVscopeのストレージの空き容量を増やす(リセットまたは空にする)ため、定期的にデータをサーバーにアップロードすることをお勧めします。これを行う場合は、次の簡単な手順に従ってください。
アップロードプロセス
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スマートフォン(またはタブレット)がeVscopeに接続されている間に、アプリを開いて「My eVscope」に移動します(これは、快適なご自宅に戻ってから行うことができます)。
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eVscopeにデータが保存されている場合は、[アップロード] をタップします。データがない場合は、このボタンがグレー表示されます。
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すると、新しいページにリダイレクトされて、そこで「Wi-Fi情報」の入力を求められます。これは、アップロードにどちらを使用したいかに応じて、ご家庭のWi-Fiネットワークか電話のホットスポット情報になります。
SSIDはネットワーク名で、大文字と小文字が区別されます。
eVscopeへの接続に使用したのと同じデバイスでデータをアップロードすることも可能ですが、通常は別のデバイスを使用する方が簡単です。
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[確定する] をクリックすると、eVscopeのLEDが通常の赤色から明るい黄色の点滅に変わり、eVscopeが選択したネットワークに接続しようとしていることを示します。この時点で、デバイスはeVscopeとの接続を失い、その名前やストレージの使用状況などの情報にはアプリからアクセスできなくなります。LEDが規則的なパターンで点滅します。
eVscopeのLEDは次のいずれかを示します。
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緑色に変わり(ここではオレンジ色のように見えます)、高速で1~5回点滅し、アップロードに成功すると緑色で1分間点灯します。点滅の回数は転送するデータの量を示し、点滅の回数が多いほどデータが多いことを示します。
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オレンジ色で1分間点灯した場合は、エラーが発生したことを意味します。
8割方はネットワーク名(SSID)またはパスワードの入力ミスですが、残りはその他の原因である可能性があります(ネットワーク上で許可されているデバイスが最大数に達している、MACアドレスフィルタリングが適用されている、Wi-Fiチャネルの不適合など)。Wi-Fiチャネルの不適合の場合は、ルーター/デバイスのWi-Fi接続を再起動すると問題が解決します。その他の2つの問題については、別のデバイスを使用してご家庭のWi-Fiネットワークに接続し、その他のデバイスを有効にするか、eVscopeのMACアドレスをリストに追加する必要があります。
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点滅パターンの詳細:
5回点滅は残りのアップロードが81%~100%であり、現在の進捗は0%~20%
4回点滅は残りのアップロードが61%~80%であり、現在の進捗は21%~40%
3回点滅は残りのアップロードが41%~60%であり、現在の進捗は41%~60%
2回点滅は残りのアップロードが21%~40%であり、現在の進捗は61%~80%
1回点滅は残りのアップロードが1%~20%であり、現在の進捗は81%~100%
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オプションの手順: すべてが順調に進んだかどうかを確認するには、携帯電話をeVscopeに再接続します。アプリのユーザータブに戻ってください。数分後には、ストレージセクションのデータ量に「ストレージ: 0%使用済み」と表示されるはずです。これで転送できました。場合によっては1%を示すこともありますが、それでも問題はありません(天体望遠鏡がダークフレームを保持するため)。
ヒント1: 通常のユーザーであれば、普通は毎晩の観察の終わりに、または少なくともeVscopeデータストレージが20%に近づくたびに、このプロセスを実行してください。これにより、シチズンサイエンスキャンペーンや地域ベースの観察会に参加したい場合などで、いつでも準備が整った状態にできます。
ヒント2: 就寝直前にアップロードプロセスを開始し、夜間にeVscopeの電源を入れたままにしておくと、データ転送を一晩のうちに完了できます。これはソフトウェアに問題があるのではなく、データを空にする方法が他にはないということをご理解ください。繰り返しになりますが、データの共有は観察に必須ではありません。共有を選択されない場合、当社がデータにアクセスすることはありません。
ヒント3:観察データをアップロードした後で、生データ(TIFF、FITS、PNG)を取得することができます。これは「進行中の作業」の機能です。手引きについてはカスタマーサポートにお問い合わせください。
保存容量に限りがあるため、過去30日以内の観測データのみがサーバーに保存されていることにご注意ください。従って、これらのデータを希望される場合は、観測後30日以内に請求されることをお勧めします。